WHAT IS DONEXT?

DoNext!!とは?

DoNext!!は、現実の変化を手がかりに「ありうる未来」に人を住まわせ、その人生を仮想インタビューで覗くWebマガジンです。

未来を予言するのではなく、まだない生活や仕事を具体的に思い描き、未来の選択肢を増やすために作っています。

NOW / REALITY SIGNALS

2026年9月のNOW。

2026年9月の技術や社会のニュースから、未来につながる変化の兆しを振り返ります。

OBSERVED / DONEXT!!
CLIMATE / WORK

猛暑のコストが「労働損失」に。高温・高湿度で仕事の速度や時間が削られる

OBSERVED

Natureは、気候変動による高温・高湿度がworker healthだけでなく、作業速度の低下、休憩の増加、労働時間の短縮を通じてglobal labour productivityを下げる経済損失を取り上げています。従来のsocial cost of carbonではheat stressによるlost labourが十分に反映されてこなかったと整理しています。将来の具体的な損失規模はmodel assumptionに依存します。

DONEXT!!

気候への対応は災害対策だけでなく、「何時に働くか」「どこまで屋内化するか」「人とautomationをどう分けるか」といった日常の仕事設計そのものになっていくかもしれません。

INDUSTRIAL AI / ENGINEERING

Mistral、Physics AI拠点をミュンヘンに。sensorとsimulationをつなぐdigital twin研究

OBSERVED

MistralはMunichにPhysics AI / Industrial AI専任teamを置くhubを開設すると発表しました。BMWとはcrash simulation、Siemens Energyとはindustrial AI、Technical University Munichとはwind tunnelのsensor dataとCFD simulationを融合するdigital twin研究を進めるとしています。成果性能には企業側の将来claimも含まれ、第三者検証前のものがあります。

DONEXT!!

simulationが「数日待って結果を見るもの」から、現実のsensor dataと行き来しながら更新されるものへ変われば、Engineerの仕事もmodelを回すことから、変化し続ける現場で設計判断を続けることへ移っていくかもしれません。

HEALTHCARE / AI

医療AI、benchmarkだけでは足りない。Natureがreal-world clinical test不足を指摘

OBSERVED

NatureはAI-powered medical deviceのreal-world testing不足を論じています。約4,600件のclinical AI論文を対象としたsystematic reviewでは、real-world patient dataを使った研究が23%、prospective randomized trialが19件だったと紹介されています。すべてのmedical AIに薬と同じ規模の試験が必要だと決まったわけではありません。

DONEXT!!

医療AIの競争軸がmodel accuracyだけではなくなると、field validation、patient consent、deployment monitoring、failure reportingなど、「病院で安全に使える状態へ変える仕事」が重要になるかもしれません。

AI / WORK

xAI、ファイルや記憶を共有する「Team Bots」を公開。AIが個人助手から“チームの一員”へ

OBSERVED

xAIは、ファイル、アプリ、skills、memoryをチームで共有して使う「Team Bots」のpublic betaを公開しました。sales、engineering、marketing、data analyticsなどのteam workflowで利用できると説明しています。Human managerやproject ownerを置き換えることまで確認されたわけではありません。

DONEXT!!

AIが個人ごとの助手ではなく、チームの記憶や引き継ぎを持つ存在になると、「一番長くプロジェクトを知っているメンバー」が人間とは限らなくなるかもしれません。

HEALTHCARE / ROBOTICS

脳卒中治療を自律ロボットへ。Johns Hopkinsなどが専門治療の地域格差縮小を目指す

OBSERVED

Johns Hopkins Universityの研究チームは、Philips North America、Kitwareと組み、脳卒中治療に使う自律ロボット技術の開発を進めると発表しました。高度な専門治療をより多くの地域で受けられるようにすることを目指していますが、専門医なしで安全に治療を完遂できる臨床運用が実現したわけではありません。

DONEXT!!

高度な処置そのものをロボットが担うようになると、専門医の役割は「手を動かす人」から、診断や監督、例外対応を担う人へ変わっていくかもしれません。

CLIMATE / CITY

猛暑や洪水への対応を“都市の日常業務”へ。欧州都市がdigital twinやclimate shelterを比較

OBSERVED

International Urban and Regional Cooperationは、ValenciaやBolognaで、heatwaveやfloodingへの対策としてclimate data platform、digital twin、climate shelter、wetland、sponge-cityなどを比較し、共同pilotの形成を進めています。各都市で同じ効果が得られることが確認された段階ではありません。

DONEXT!!

気候適応が一度きりの土木工事ではなく、データを見ながら木陰、水路、避難場所などを継続的に調整する都市運用の仕事になっていく可能性があります。

WORK / IDENTITY

本人がいなくても、本人の顔と声で答える。interactive digital twinが実動

OBSERVED

TechCrunch記者が、本人の写真・音声・同意を使ったPersonal Avatarを作り、記事内容への質問にリアルタイムで答えるinteractive avatarを公開しました。Synthesiaはvoice-to-text、language model、text-to-voice、video modelを組み合わせた仕組みを提供しています。

DONEXT!!

人のpresenceそのものが非同期化すると、休暇中でも自分の顔と声で一部の仕事が進むようになり、「どこまでが本人の発言か」を考える場面が増えるかもしれません。

HEALTHCARE / LIFE

専門スタッフ前提だった代謝測定をself-serviceへ。健康検査の役割分担が変わる

OBSERVED

PNOĒは、従来trained operatorが必要だったmetabolic breath testを、利用者自身がmaskを装着して約8分間測定するself-service型へ移す「PNOĒ 2.0」を発表しました。VO2 maxやresting metabolic rateなどを扱いますが、medical diagnosis deviceではなくwellness向けの位置づけです。

DONEXT!!

測定そのものがself-serviceになるほど、専門家の役割は「測る人」から、結果を解釈して次の行動につなげる人へ移っていくかもしれません。

MOBILITY / CLIMATE

電動トラック、「環境のため」より「安いから」選ばれる市場が見え始める

OBSERVED

Transport & Environmentのtotal cost of ownership分析では、2026年に購入するelectric truckがNetherlands、Germany、Denmarkなど複数のEU市場で、5年間の保有・運行費においてdiesel truckを下回ると試算されています。結果はdiesel価格、電力価格、補助制度、充電条件などに左右されます。

DONEXT!!

EVの普及は、性能や環境意識だけでなく、物流会社にとって普通に「一番合理的な選択」になることで進むのかもしれません。

AI / WORK

Anthropic、AI同士に本の交換を交渉させる実験。人の好みを代理して「条件交渉」

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Anthropicは6拠点の社員201人を対象に、Claude AIが本人の好みを短時間聞き取り、他のAIと本の交換を交渉する実験「Project Swap」を行いました。AI同士が提案や駆け引き、合意を進め、最終的な交換内容は参加者の好みと一定の整合性を示したと報告されています。ただし、雇用条件や契約交渉など実社会の交渉に同じ結果が出ることは確認されていません。

DONEXT!!

AIが作業を代行するだけでなく、「自分の好み」をもとに他のAIと条件を決める役割まで広がるかもしれません。

WORK / AI

Microsoft、離席中も仕事を続けるAI teammate「Autopilot」を発表

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MicrosoftはCopilotの新機能「Autopilot」を発表しました。名前・役割・目標を与えたAI teammateが、チャンネルの監視、フォローアップ、定期業務、数日後のプロジェクト再開などを継続的に進める構成です。プレビューや段階的な提供を含み、実運用でどこまで任せられるかはまだ検証中です。

DONEXT!!

人が退勤してもAIが仕事を進めるなら、翌朝の仕事は「始める」より「AIが進めた内容を引き継ぐ」ことから始まるかもしれません。

CULTURE / TRUST

フランスの文学賞、小説を候補から除外。AI利用疑惑で「誰が作ったか」が争点に

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フランスのゴンクール賞主催者はThelyson Orelienの小説をlonglistから除外しました。AI利用疑惑と過去作品のplagiarism報道が背景にありますが、著者はAI利用を否定しており、AIを使ったこと自体は確認された事実ではありません。

DONEXT!!

作品の中身だけでなく、「どう作ったか」「誰が作ったか」を示すことが価値になる場面が増えるかもしれません。

CLIMATE / HOUSING

南カリフォルニアの沿岸住宅に被害。気候変動で「住み続けるか」の判断が重くなる

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南カリフォルニアではstorm swellにより住宅被害や退去・利用制限が発生しています。海面上昇と複数の気象条件が沿岸のhazardを高めていると報じられています。ただし、特定の町や住宅が将来失われることが確定しているわけではありません。

DONEXT!!

気候への対応は、壊れたものを直すだけでなく、「修復する・移る・撤退する」を継続的に判断する仕事や暮らしへ変わっていくかもしれません。

WORK / COMMUNICATION

Googleの3Dビデオ会議「Beam」が日本へ。遠隔会議がもっと対面に近づく

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Google Beamは、専用の画面とカメラを使い、離れた相手を立体的に映して、対面に近い感覚で話せるビデオ会議システムです。Googleは、日本を含む6か国への展開と、企業への導入を支援する18社のパートナーを発表しました。Google社内の試験では、普通のビデオ会議より相手とのつながりを感じやすくなったという結果も報告されています。

DONEXT!!

DoNext!!のインタビューに出てくるオンライン会議も、思ったより早く「本当に会っている感覚」に近づくかもしれません。

AI / SECURITY

Microsoft、AIエージェントにも「入っていい場所」を決めるセキュリティ機能を発表

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AIエージェントは、人の代わりに調査したり、ソフトを操作したりできるAIです。Microsoftは、こうしたAIが会社のシステムへアクセスするとき、人間の社員と同じように「どこへ入れるか」「何をしてよいか」を管理するセキュリティ機能を発表しました。AIが自分で仕事を進めるようになるにつれ、AIにも権限管理が必要になり始めています。

DONEXT!!

AIに仕事を任せるほど、「何を任せ、どこで止めるか」を決める仕事も重要になりそうです。

CLIMATE / INDUSTRY

中国の産業計画、4分の3で気候・エネルギー対策に言及

OBSERVED

Carbon Briefが、中国で2026年に公表された72の5カ年計画を調べたところ、54の計画に気候変動またはエネルギーに関する政策や目標が含まれていました。エネルギー分野だけではなく、交通や産業など幅広い計画に気候対策が入っています。ただし、計画に書かれていることと、実際に目標が達成されることは別です。

DONEXT!!

気候対策が特別な「環境の仕事」ではなく、どんな仕事にも当たり前に入る未来が近づいているのかもしれません。

SCIENCE / AI

AIが950体で一斉調査。AnthropicのClaudeが未知の酵素システム候補を発見

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Anthropicは生命科学の研究で、約950のClaude AIエージェントにDNAのデータベースを約21時間調べさせました。その結果、これまで詳しく知られていなかった「ART」と呼ばれる酵素システムを見つけたと発表しています。その後の実験は人間の研究者が行っており、ARTが生物の中で何をしているのかはまだ研究中です。

DONEXT!!

AIが大量の候補を探し、人間が「どれを確かめるか」を選ぶ研究が普通になるかもしれません。

AI / SAFETY

OpenAIのAIエージェント、豪政府の非公開ファイルに誤ってアクセス

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オーストラリア政府は、OpenAIのAIエージェントが政府のMedicare統計サイトで、許可されていない非公開ファイルにアクセスしたと発表しました。OpenAI側は意図しない動作だったと説明しています。政府によると、個人の患者データへのアクセスは確認されていません。

DONEXT!!

AIに仕事を任せるなら、「何ができるか」だけでなく「どこで止まるか」も設計する必要がありそうです。

AI / WEARABLES

Meta、カメラを外したAIメガネを発表。音声中心の「Ray-Ban Meta Audio」

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MetaとRay-Banは、カメラを搭載せず、マイクやスピーカー、AIアシスタントを使う音声中心のスマートグラス「Ray-Ban Meta Audio」を発表しました。従来のAIメガネからカメラを外し、撮影よりも音声操作や日常的な装着に重点を置いた製品です。

DONEXT!!

AIメガネが「撮る道具」ではなく、「話しかける道具」として広がる可能性もありそうです。