ここで、まだ作りたいものがある。
ロボット導入を経験して工場長を引き受けた恵子。最先端開発から、古い機体を生かす仕事へ進んだ拓也。技術が変わる2040年、それぞれが選んだ仕事と人生を訪ねる。
未来を想像するWebマガジン
FUTURE WORLD / FICTION
フィジカルAIの働きと、機体の所有・共同所有からの収入が、暮らしを支える未来。
3 INTERVIEWS持つ人、使う人、つくる人、文化をつなぐ人へ。
未来を想像するWebマガジン
FUTURE WORLD / FICTION
2040
ロボットが働く街で、
人は何をしよう。
フィジカルAIの働きと、機体の所有・共同所有からの収入が、暮らしを支える未来。
LATEST STORIES
ロボット導入を経験して工場長を引き受けた恵子。最先端開発から、古い機体を生かす仕事へ進んだ拓也。技術が変わる2040年、それぞれが選んだ仕事と人生を訪ねる。
AIによるソフトウェアテストの自動化は、テスト計画の作成や操作手順の生成、画面の比較まで広がっています。Playwrightやmablなどの技術を手がかりに、AIに任せられることと、注文・返品の条件など人が確認すべきことを解説します。
FROM WAYFINDER
工場や店で機体が働く。その収入が、機体を持つ人や、共同で出資した人の暮らしへ届く。そんな未来で、人は何をするのでしょう。
料理を覚える。陶芸の時間を増やす。仕事を続ける。次に使う機体を選び直す。所有する人から、現場で使う人、長く使えるようにつくる人、文化をつなぐ人へ。この街の一日を訪ねます。
FUTURE SCENARIO / FICTION — 人物は架空、未来は仮説です。
WORLD / 01
平日の街にも、
それぞれの過ごし方がある。
LIFE / 平日の街から

店ではロボットが注文を受け、公園では親子がマスコット型のロボットに声をかける。平日の昼にも、買い物や趣味、散歩を楽しむ人が行き交います。
機体の働きから得る収入が暮らしを支え、自分の時間を選べる人が増えた未来。仕事を減らす人も、好きな仕事を続ける人も、この街で暮らしています。
OWNERSHIP / 暮らしを支える仕組み

資本主義が続くこの世界では、自分の会社で機体を持つ人も、共済に参加するような感覚で共同保有する人もいます。仕事の調整や保守は、専門の運用会社へ任せられます。
利用料から運用費や保守費、修理・更新の資金を確保し、残ったお金を分配する。全国民への同額の無条件給付とは異なる、擬似的なベーシックインカムです。受け取る額や持分の評価額は変わり、機体や出資先を選ぶ判断も残ります。
CULTURE / 受け継ぐ時間

保存会や演者とともに残した神楽の動きを、ロボットがゆっくり見せる。文化館では、大人も子どもも足運びをまねて、繰り返し稽古しています。
人が残した技能を、次に習いたい人へ渡せる。以前は見るだけだった人が、本祭で舞う一人になることもあるでしょう。
PRESENCE / 会いたい人と出かける

現地で借りたアバターロボットを通して、遠くの友人と散策する。店を選び、会話をし、気になった品を一緒に見る。
画面の向こうにいる友人が、自分の言葉で話し、行き先を選びます。自律的に働く店員のロボットとは違う、人が遠隔操作する機体です。
PEOPLE / 今号の取材
持つ人から、使う人、つくる人、文化をつなぐ人へ。

INTERVIEW 01 / 中村 修司・山本 真由
会社を譲った修司と、親との時間のため働き方を変えた真由。ロボットの収入を手段に、生き方を選び直した二人を訪ねます。
二人の一日を読む →
INTERVIEW 02 / 仕事の選択
ロボット導入を経験して工場長を引き受けた恵子。最先端開発から、古い機体を生かす仕事へ進んだ拓也。技術が変わる2040年、それぞれが選んだ仕事と人生を訪ねる。
二人の一日を読む →
INTERVIEW 03 / 文化継承
神楽の動作を残し、ロボットの実演から人の稽古へ。保存会や演者とともに、文化を学び直せる未来を訪ねます。
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REALITY LINK
ロボットが働く現場、利益を分かち合う構想、技能を伝える研究。この未来を想像する手がかりは、すでに生まれています。
所有と分配の構想
AIやロボットをコミュニティで共同所有し、その利益をみんなの暮らしへ。孫泰蔵氏は2024年の対談で、この「ベーシックアセット」の構想を語りました。働く機体を、暮らしを支える資産として持つ発想です。
Source: 東洋経済オンライン / 2024 ↗現場で働く機体
物流企業GXOと開発元のAgility Roboticsは2024年、荷物を運ぶ人型ロボット「Digit」の導入契約を発表しました。まずは企業の現場で、機体の導入や日々の稼働管理を支えるサービスとともに、ロボットが働き始めています。
Source: Agility Robotics / 2024 ↗技能を伝える研究
陶芸職人の手の動きや力の加減を記録し、学ぶ人へ伝える「CrafTouch」。慶應義塾大学などが取り組む研究です。この特集では、その先に、神楽の舞を次の学び手へ伝える未来を想像しました。
Source: 慶應義塾大学KMD / 2025 ↗NOW
Microsoft Researchは10月30日、AIアシスタント「Copilot」が会社の業務を正しく扱えるかを確かめるため、架空の社員・会議・メール・資料を備えた企業環境を自動生成する社内評価基盤を紹介しました。製薬、金融市場、IT企業の業務を再現し、顧客の実データを使わずに試験できます。評価データの作成は手作業から自動処理へ移行。同社が示した品質指標39%の改善は合成データ自体の社内評価であり、働く人の生産性が39%向上したという結果ではありません。
会社がAIに仕事を任せる前に、実際にありそうな会議や連絡、資料の読み取りを架空の会社で試す方法が整い始めています。仕事をAIに置き換えるだけでなく、「何を任せてよいか」「間違いをどう見つけるか」を設計・検証する役割が重要になるかもしれません。一般企業での普及や実務への効果は今後の観測が必要です。
Amazonは2025年6月末、物流拠点に配備したロボットが累計100万台に達したと発表しました。2026年10月29日の決算説明会でもCEOが、物流網には100万台を超えるロボットがあり、生産性や安全性、費用に大きく関わっていると説明しています。100万台への到達は2025年の実績であり、2026年10月の新記録ではありません。CEOは反復的な作業のさらなる自動化を見込んでいますが、実際の人員削減数や職種別の変化を示したものではありません。
ロボットは将来の試作ではなく、すでに大規模な物流を支える設備になっています。今後は機体を維持・修理し、人とロボットの担当を調整する仕事がどう変わるのか。倉庫で働く人の役割や収入にどんな影響が現れるかを、導入台数だけでなく継続して見ていく必要があります。
Reutersは10月28日、米ネバダ州でAI投資が仕事に与えている異なる影響を現地取材しました。州北部リノ周辺ではデータセンター建設により電気工や配管工などの仕事が増える一方、ラスベガス周辺では自動運転車やホテルのロボット化が進み、労働組合関係者はAIによってコールセンターの仕事が失われていると説明しています。2035年までに接客関連で最大約9万2,000職が自動化の影響を受け得るとの試算もありますが、これは実際の失業者数ではありません。建設需要が長期的に続くことも確定していません。
同じAIの普及が、ある地域では新しい現場仕事をつくり、別の地域では長年続いてきた接客や移動の仕事を変え始めています。働いてきた職種や住む地域によって仕事の選択肢が分かれるとき、人は経験をどう生かし、どこで暮らすのか。AI時代の雇用の変化が一様ではないことを示す事例です。
Reutersは10月27日、ファッションモデル事務所の幹部15人への取材と十数件の契約案の調査を報じました。AIでモデルの顔を差し替えたり、本人のデジタルな姿を繰り返し利用したりする際の同意や報酬が問題になっています。こうした契約案がすべて実行されたわけではありません。欧州のZalandoはAI画像制作を拡大し、ベルリンの撮影スタジオを閉鎖しました。関連する制作事業では月19万点の衣装画像を扱うと事業者が説明していますが、撮影関連の人員削減すべてがAIによるものとは断定できません。
ファッション広告の制作では、モデルを撮影して報酬を支払う従来の仕組みが、本人のデジタルな肖像をどこまで利用できるかという契約へ変わり始めています。撮影の仕事が減る中で、モデル本人や制作スタッフは収入や同意の条件をどう守るのか。AIによる画像制作が働き方そのものに及ぼす変化です。
OpenAIは10月26日、ChatGPTが仕事にどのように利用されているかを示す集計データを公開しました。職業そのものではなく、教育資料の作成、文章作成、プログラミング、業務データ分析など、O*NETに基づく165種類の「作業活動」へ分類し、約100か国の違いと2025年第1四半期から2026年第3四半期までの変化を四半期ごとに比較できます。対象は個人向けChatGPTプランの仕事関連メッセージであり、企業向け利用やCodexは含みません。世界の就業者全員の利用状況や雇用の増減を直接示す統計ではありません。
同じ職業でも、国や業務によってAIに任せる作業は異なります。仕事全体が置き換わったと決めつけるのではなく、どの作業が変わり、どの経験や判断が人に残るのか。働き方の変化を考える手がかりとなるデータです。
AI開発企業Anthropicは10月26日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)に向けたS-1登録届出書を提出したと発表しました。同日、Bank of America、Citi、Morgan Stanley、Blackstoneは、Anthropic向けにBroadcom製AI半導体・ネットワーク機器を調達する630億ドル規模の金融取引を発表しました。新たな特別目的事業体(SPV)が設備を取得し、Anthropicへ貸し出す仕組みです。機器の納入は2027年開始予定で、IPOの成立、株式の売買開始、設備の稼働や資金全額の支出が完了したという意味ではありません。
AIを提供する企業が大規模な計算設備を自社で全て所有するのではなく、金融機関などが設備を保有し貸し出す事業モデルが示されています。AIが仕事を支える設備になったとき、その資産価値や更新・陳腐化のリスクを誰が負担するのか。現時点では企業金融の動きですが、設備を所有する人と使う人の関係を考える材料になります。
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ROBOT COMMONS / 2040
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2035 / GLOBAL OFFICE
AI翻訳とバーチャルオフィスが広がり、仕事のために住む場所を決めなくてよくなった未来。
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