STORIES / DONEXT!!
「あの商談、どうすればもっと話しやすかった?」を、AIと振り返る。
AIによる商談の振り返り・会話分析を目指す営業支援ツールの開発記録。Creator's Studio ADVANが進める、発言の根拠と時刻の整合性確認の実装、今後の映像・音声分析と改善提案の構想を紹介します。
開発部 / DEVELOPMENT — 現在進めている開発の構想と状況を紹介します。

※AI生成による開発構想のイメージです。実製品の画面ではありません。
DoNext!! DEVELOPMENT LAB 01 / 未来を創る開発部
DoNext!!の開発部では、会議や商談の記録をAIで振り返り、次の会話で試すことを考える営業支援ツールの開発に取り組んでいます。
どんな話題で質問が増えたのか。説明が長く続いたのはどこか。相手が聞きたかったことに、きちんと答えられたのか。
会話の記録を手がかりに、そうした問いを一緒に考えられる道具を作りたい。開発部の第1回は、この取り組みを紹介します。
健太が準備していた、次の会話
2035年の「GLOBAL OFFICE」に登場した中村健太は、商談のあと、会話の記録へ戻っていました。話題が変わったところや、まだ確かめられていないことを見直し、次に何を聞くかを考えています。
その仕事を助ける道具は、未来のフィクションです。ただ、会話を振り返り、次に生かしたいという気持ちは、今の私たちにも身近ではないでしょうか。
商談を終えてから、「あの質問を、もう少し早く聞けばよかった」と思う。相手が何度かうなずいてくれたので安心したけれど、どこまで伝わったのかは分からない。あとで議事録を読んでも、その場で気になったことまでは思い出せない。
現在の開発では、そんな振り返りを助ける方法を考えています。
「未来を創る開発部」では、DoNext!!で描いた仕事や暮らしにつながる、実際の開発を紹介します。作りたい体験から、試して分かったこと、うまくいかなかったことまで。完成するまでの過程も、ここで伝えていく予定です。
次の商談で、試すことを一つ持ち帰る
目指している使い方を、架空の商談で考えてみます。
商品の説明がしばらく続いたあと、相手が運用上の困りごとを話し始めた。そこから質問と回答の往復が増え、具体的な使い方の相談になったとします。
その記録を見て、「困りごとを聞いたあとに会話の往復が増えた」と確認する。担当者や相手の振り返りとも照らし合わせ、「次回は説明の前に、今いちばん困っていることを聞いてみよう」と考える。
こうした流れを支援したいのです。
AIの提案には、元になった発言や時間帯へ戻れるようにしたい。人がその場面を確かめて、「この説明は必要だった」「ここは質問を挟めた」と考えられることも大切にしています。
次の商談で進め方を変えたら、相手の反応や本人の振り返りをもう一度見る。質問が増えても、知りたかったことに答えられていなければ、さらに工夫が要るでしょう。一回の会話を採点して終えるより、次に試すことが具体的になる道具を目指しています。
AIの見立てを、本人の振り返りと照らす
うなずいた回数や、発言した時間だけで、相手が納得したかどうかは決められません。黙っている間に、説明をじっくり考えていることもあるはずです。
そこで、起きたことと、その意味についてのAIの見立てを分けて扱う構想にしています。
「この話題で質問が増えた」という記録と、「関心が高かったのかもしれない」という解釈は、区別して残す。そのうえで、本人が「分かりにくくて何度も聞いた」と感じていたなら、AIの見立ても見直す必要があります。
営業担当者の振り返りに加えて、相手が話しやすかったか、説明を理解できたかも確かめたい。次の商談や提案の依頼につながったか、といった結果と併せて見ることも考えています。
相手が質問しやすく、自分も聞きたいことを聞ける。そのために会話の進め方をどう変えられるかが、開発で確かめたいところです。
会話分析の前に、根拠を確かめる土台から
この開発を進めているのは、DoNext!!を制作する合同会社Creator's Studio ADVANです。AIによる商談の振り返りを目指し、いまは人が発言の根拠を確認できる仕組みから作っています。
2026年10月16日時点では、会話や分析の根拠を扱うデータの形式と、そのつながりをチェックする仕組みまで実装しています。
たとえば、根拠として指定された発言が、保存データの中に存在するか。発言の開始と終了の時刻に矛盾がないか。こうした点を確認する仕組みです。
これは、AIの見立てを人が確かめるための土台に当たります。会議の映像や音声を取り込み、分析して、次回の改善案まで出す一連の機能は、これから開発・実証する段階です。
最初の検証では、参加者の同意を得て記録したオンライン会議を、終了後に振り返る方法を考えています。まず記録を取り違えずに扱えるか。そのうえで、AIの提案が本人にも納得でき、次の会話で試せる内容になっているかを確かめたいと思っています。
健太が使う未来の道具には、まだ距離があります。それでも、商談を終えたあとに「次は、これを聞いてみよう」と思える材料が一つ増えたら、次の相手との話し方は少し変わるかもしれません。
この開発で見ていきたいのは、その小さな変化です。