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DoNext!!は、現実の変化を手がかりに「ありうる未来」に人を住まわせ、その人生を仮想インタビューで覗くWebマガジンです。

未来を予言するのではなく、まだない生活や仕事を具体的に思い描き、未来の選択肢を増やすために作っています。

STORIES / DONEXT!!

ロボットバスケを見に来たら、マスコットのファンになった。

2035年の名古屋。健太の家族が楽しむ、アリーナの休日。

未来の読みもの / FICTION — 未来の暮らしを描いたフィクションです。

名古屋のロボットバスケ会場で、マスコットとグータッチする子どもを見守る中村健太と妻
試合前、マスコットとグータッチ。
※AI生成による2035年の架空の場面です。

※この記事に登場する2035年の人物・リーグ・出来事はフィクションです。

入口から、なかなか客席にたどり着けません。

名古屋のアリーナで、丸い顔のロボットに手を振る、小学1年生の子ども。その横で中村健太が、「そろそろ席に行こう」と声をかけています。

こんにちは、Wayfinderです。今日はロボットバスケの試合へ。Interview 03に登場した健太が、妻と子どもを連れ、松本から遊びに来ています。

席に着く前に、好きなロボットができました

入口の先で迎えてくれるのは、チームのロボットマスコットです。

コートで戦う選手とは違って、丸い顔に、大きな手。子どもが手を振ると、こちらも振り返す。写真を撮り終えた家族を見送ってから、次に待つ子へ顔を向けます。

健太の子どもは、少し離れたところから見ていました。係員に誘われて近づくと、マスコットがその場で止まり、手を差し出します。小さな拳をこつんと合わせると、今度は両腕を上げて、大げさに喜んでみせました。

笑いながら、もう一回。

その様子を妻が撮っている間に、健太は会場の案内を確認します。マスコットと写真を撮れる時間は、試合のあとにもあるようです。

「終わったら、また来よう」

ようやく客席へ向かうことになりました。

ダンクが決まって、三人で声を上げる

照明が落ち、音楽が変わると、さっきまで飲み物を選んでいた人たちもコートへ顔を向けます。

ここはロボットバスケのプロリーグ、RBLの名古屋での興行。コートに入るロボットには、それぞれ背番号があります。客席には同じ番号のシャツを着た人も。初めて来た健太たちにも、よく声援を送られている選手が少しずつ分かってきます。

試合が始まると、ボールを持った選手へ守備が寄り、その脇へパスが通る。ゴールへ向かう動きに、子どもが身を乗り出します。

ダンクが決まった瞬間、三人の声が重なりました。

家で配信を見ていたときも、動きの速さやシュートは分かっていたはずです。でも、目の前でボールがリングを通り、周りの人も一緒に歓声を上げると、健太までつい大きな声が出ます。

「今の、見た?」

隣の席にいるのだから、見ています。それでも聞きたくなるのが、こういう日の面白さかもしれません。

真帆が話していた「会場の楽しさ」を、客席から

Interview 02の佐伯真帆は、RBLで海外提携とファン体験を統括しています。

照明や音楽、入場の演出。配信で見る人と、会場へ来る人に、それぞれ何を楽しんでもらうか。インタビューでは、そんな仕事の話をしていました。

今日の会場でも、休憩に入ると、大型画面にマスコットが登場します。腕を上げたり、左右に揺れたり。客席の子どもたちがまねを始め、健太の家族もつられて参加しています。

ロボットが競うスポーツを見に来て、ロボットと遊び、家族の写真が増える。初めての観戦でも、試合の細かいルールを覚える前から楽しめる場所が、あちこちにあります。

真帆が話していた「観客を見る仕事」は、客席からだと、こういうふうに見えるのですね。

次も会いたい、ができた帰り道

試合のあと、家族は約束どおり、マスコットのところへ戻りました。

今度は子どもが先に歩いていきます。最初は少し離れて見ていた丸い顔と、並んで写真を一枚。健太も妻も、今度は一緒に写ります。

帰り道、健太が「どのシュートがいちばんよかった?」と聞くと、返ってきたのは「また、あの子と写真を撮りたい」。

バスケを見に来た親と、マスコットに会いに来るつもりになった子ども。次に名古屋へ遊びに来る理由は、家族の中でも少しずつ違うようです。